フラ

メリー・モナーク・フェスティバルとは

メリーモナーク

メリー・モナーク・フェスティバルとは

メリー・モナーク・フェスティバルとはアメリカの祝日、復活祭の日(イースター)から1週間開催されるフラの競技会です。復活祭の日が変動する祝日の為開催日は毎年違います。今年は4月12日〜18日の予定でしたがコロナウィルスの影響で中止になってしまいましたね。

フラを習っている人達だけでなくローカルも皆楽しみにしている人が多いイベントですので、とても残念でした。メリー・モナーク・フェスティバルのメイン・イベントであるフラ競技は木曜、金曜、土曜の3日間でハワイ島ヒロにある Edith Kanakaole Stadiumで開催されます

メリー・モナーク・フェスティバルの歴史

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1960年5月23日、前日南米で起こった大地震の影響でヒロを津波が襲い、町は壊滅状態になってしまいました。3年後規模は縮小されたものの町は復活し、ヒロに経済効果をもたらそうと観光誘致の為計画されたのがメリー・モナーク・フェスティバルなのです。

1964年、第1回メリー・モナーク・フェスティバルが開催され、フェスティバルにフラ競技が加えられたのは1971年でした。第1回の競技には9グループでしたが、ハワイ文化の象徴としてフラが見直され、フラ競技は年々拡大していきました。現在では約20以上のハラウ(フラの教室)が出場しています。

フラの種類

フラの種類はアウアナ、カヒコの2種類メリーモナークではこの2種類のフラ競技が見られます。

アウアナ

皆さんが思い浮かべるフラはウクレレの曲に合わせた優雅な踊りではないでしょうか?ハワイ語だけでなく英語の歌詞もある踊りは現代、モダンフラとも言われHula Auanaアウアナと呼ばれます。アウアナとはハワイ語で漂うという意味があり、フラのイメージそのものですね。

カヒコ

もう一つのフラはHula Kahikoカヒコと呼ばれる古典フラです。チャント(詠唱)と瓢箪で作られたイプヘケや木から作られたパフドラムなどの楽器に合わせて踊ります。カヒコはハワイの神々を讃えたりするチャントも多く、とても神聖な踊りです。

フラのの起源はカヒコにあり、文字を持たなかったハワイアンに代々受け継がれていました。カヒコには、オリ(詠唱、踊りはなし)、カイ(入場の踊り)、メレ(演舞曲)、ホイ(退場の踊り)があり、メリーモナークを始めフラの競技会で見ることが出来ますが、普段目にすることは少ないかと思います。

メリーモナーク競技内容

メリーモナークの競技は木、金、土曜の3日間行われます。

木曜:ミス・アロハ・フラ

女性ソロの競技で各ハラウの代表として選ばれた女性がソロで踊ります。
出場資格は、年齢が18歳〜25歳、未婚で子供を持たないことです。
毎年10人前後が出場し、最初にカヒコ(古典)、続いてカヒコと同じ順番でアウアナ(モダン)を踊ります。
当日中に審査が行われ カヒコ、アウアナの総合最高点のダンサーが、ミス・アロハ・フラに選ばれ、授賞式も当日行われます。

金曜:グループカヒコ

女性、男性グループがランダムに出場します。
各グループの持ち時間は7分です。

土曜:グループアウアナ

前日のカヒコ出場グループが同じ順番で踊り、持ち時間は7分です。
アウアナは生演奏の歌と音楽に合わせ、カイ(入場の踊り)、メレ(演舞曲)、ホイ(退場の踊り)と3つのパートを踊ります。
アウアナ競技後、審査、授賞式が行われ、部門ごとの入賞グループが発表されます。

メリーモナークの入賞部門

  1. グループ男性カヒコ、グループ女性カヒコ
  2. グループ男性アウアナ、グループ女性アウアナ
  3. グループ男性総合、グループ女性総合
  4. グループ総合優勝

審査には時間がかかりますが、その間各ハラウのクムフラ(フラの師、先生)が踊りますので、会場も盛り上がっています。同じ曲でもそれぞれ振りが違いますので、見ていてとても面白いですよ。

審査は踊りだけでなく、衣装やレイ、ハワイ語(カヒコのオリ)なども含まれます。フラのハンドモーションは手話のように歌詞の意味、物語を伝えていますので曲の表現など様々な観点からジャッジされます。

メリー・モナークを見るには?

臨場感を味わえる現地で見るのが一番のお勧めですが、メリーモナークのチケットは入手困難で有名です。
会場は座席数が4200席あり、その半分は出場チームとその身内に割り当てられます。
残りの半分ですが一般チケットは抽選応募制になります。
ハワイだけでなく、アメリカ本土や日本からも多数応募があり、年々当選率は下がっているようです。
抽選の応募は郵送のみで指定の用紙に必要事項を記入しマネーオーダー、
返信用の封筒に切手を貼って送ります。
毎年メリーモナークのホームページに記載される指定期日以降(指定日以降の消印が有効の為)に投函します。
当選した場合はチケットが郵送されてきますが、落選するとマネーオーダーが
そのまま返却されます。
またチケットだけでなくメリーモナーク期間はヒロの宿泊施設を探すのも大変です。
一年以上前から、ヒロのホテルは空きがないこともありますし 抽選結果がわかるまで数ヶ月かかりますので 日本から行かれる際には確約のチケット、宿泊が含まれた観戦ツアーに参加されるのが安心かもしれません。

メリーモナークを会場で観戦する際に持って行くべきもの

1.  クッション

客席はパイプ椅子のような席からベンチシート、板で作られたようなシートまでいろいろな席があります。どの席も長時間座っているのは疲れますので、持って行くことをお勧めします。

2. 防寒用具

ハワイ島はオアフ島に比べて気温が低いことが多いです。また夜になると急に冷えることもありますので、通常の冷房対策+1枚あると安心ですよ。

ハワイでは生中継されています。

テレビの生中継で観戦するオアフ島在住者も沢山います。3日間の競技会は18時〜0時くらいまでの長時間になりますので、テレビ観戦が好きというローカルも多いです。表情も良くわかり、全体のフォーメーションも見られるのはテレビならではですね。インターネットのストリーミング放送で日本でも同時刻に見ることが出来ます。

メリー・モナークの由縁

19世紀のハワイ王朝時代、第7代国王のデビッド・カラカウアのニックネームMerrie Monarch=陽気な王様に由来します。キリスト宣教師によって50年以上禁止されていたフラを復活させたカラカウア王は芸術を愛し、即位式にハワイ伝統の儀式を行いました。誕生日の祝宴でもフラを踊らせハワイ文化を復活させました。彼の意思を引継ぎ偉業を讃え名付けられたそうです。

カラカウア王は世界一周の旅の際に日本へも立ち寄り明治天皇にも謁見しています。1881年(明治14年)外国元首の初来日でした。日本の皇族、山階宮定麿王のちの依仁親王にカラカウア王の姪カイウラニとの縁談を申し入れたという逸話があります。

縁談は実現はしませんでしたが、移民調査の目的もあったカラカウア王の申し出を受け、来日から4年後1885年に日本からの官約移民が開始されました。

日本にも縁の深いメリーモナーク、カラカウア王の名が付いたハワイの歴史あるフェスティバル、是非一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

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